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おひさま 第29号~発達障がいについて/指しゃぶりと歯並びの関係性~

かさい先生のお話【発達障がいについて】

担当をしている発達とこころの外来は長い予約待ちで大変ご迷惑をおかけしています。僕が発達障がいのお子さんを診るようになったきっかけは、総合病院勤務時代、小児科一般外来でなぜか心身症や不登校のお子さんを診る機会が多くなりました。その中に発達の問題を抱えているお子さんが多くみえたため必然的に勉強せざるおえない状況が出てきたからでした。10年ほど前には、発達障がいの社会的認知度はまだまだ低く、小児科医ですら「わがままな子どもや落ち着きのない子は昔からいたよ。普通でしょ」と、この程度の認識の先生が多々みえました。現在では発達障がいが専門でない一般小児科医でも発達障がいに関する基礎的な知識は最低限持っていなければいけない時代となっています。発達障がいに関しての研究は日々進歩しており、発達とこころの外来での経験や、第一線で活躍されている先生方の講演会や著書で勉強し、自身をアップデートしている現状です。
この分野は勉強をすればするほど、医療だけでは解決できない分野であることを痛感します。親御さんの中には病院を受診して診断を受けて薬をもらって飲んでいたら良いように感じている方もおられます。しかし実際はそれほど単純ではありません。医療だけでなく家庭、教育、心理、リハビリなど複数の領域にまたがって協力していかなければなりません。かといってそれぞれの分野の体制は、知識やマンパワーがまだまだ足りないと感じています。医療の分野では診断、治療をおこなっている医師が圧倒的に少なく(最近少しずつ改善してきましたが)、当院では初診まで4-5か月待ちという状態になっています。家庭では不適切な関わり合いによって、症状を複雑化させてしまうため、本人の特性を理解した柔軟な対応や理解が必要となります。教育では先生方の理解も進んできてはいますが、学校の環境調整に理解が得られないことにもたびたび遭遇します。最近小学校の先生の理解はかなり進んできていると感じます。心理の分野では本人が前向きに取り組めるように自己肯定感を高めるような声掛けを意識的にしていく必要があります。リハビリの分野も言語面や体の使い方など小児のリハビリをおこなってもらえる医療機関も多くはありません。このようにさまざまな切り口からやっていかなければいけない総合力が必要である分野だと考えています。しかし、10年前にくらべて、少しずつ状況は改善されていると思いますし、社会的な理解も高くなってきていると思います。

スタッフによるコラム【指しゃぶりと歯並びの関係性】

指しゃぶりやおしゃぶり・何気ない癖が、歯並びや顎の成長に影響することがあるということを知っていますか?乳歯が生えそろったら少しずつやめられるようになることが望ましいです。ずっと続けていると、前歯を継続的な力で押し出したり、上下の前歯を開く力が加わって前歯が噛み合わない状態になったり、出っ歯や上下の奥歯の噛み合わせがずれて噛み合わない状態になることも…。

◆指しゃぶり・おしゃぶりをやめるタイミングはいつ?

≪1歳~2歳≫
この時期は遊びが広がるので昼間のおしゃぶりは減少します。退屈な時や眠い時にみられることが多いです。この時期はあまり神経質にならず見守ってあげましょう。
≪3歳~4歳≫
保育園・幼稚園入園をきっかけになくなることもあります。子ども自身の友だち付き合いが広がり、社会性が芽生えいろいろなことに興味を示すようになるからです。友達の前で指しゃぶりをするのが恥ずかしいという意識も芽生えてきます。
≪5歳~≫
5歳を過ぎても頻繁に指しゃぶりをしている場合は、歯並びへの影響も大きく、自然にやめることが難しくなってくるので積極的にやめさせるよう働きかけが必要になってきます。指しゃぶりを続けてしまう背景には何か原因があるのかもしれません。

◆指しゃぶりをやめさせるようにするには?

①遊びに集中できる・環境をつくる
手持ちぶさたな時間が出来ると指しゃぶりをすることがあります
遊びに集中できるような遊び環境を整えてあげることも大切です

②スキンシップをとる
子どもの不安な気持ちを解消できるよう時間をかけて接してあげましょう

③言い聞かせる
・手についたばい菌がお腹に入って痛くなるよ
・歯並びやかみ合わせが悪くなり、ご飯が上手に食べられないよ
・手や指が傷ついたり、さらにばい菌が入ると痛い思いをするよ など

④指しゃぶりから気をそらす
指しゃぶりをしそうになったら、お茶を飲ませる・手に何か持たせる・好きな玩具を渡し集中する時間を作るなど気を紛らわせる方法を試してみましょう
寝る前によく指しゃぶりをする子であれば、手をつないで眠ることも良いです
子ども本人のストレスも少なく自然に止められるようになるかもしれません

⑤テープや絆創膏
お気に入りのキャラクターの絆創膏など貼ってあげましょう
ガーゼ、鉛筆、爪を噛む癖や頬杖なども歯並び、顎の成長に大きく関係してきます。自然にやめられる子もいれば、なかなか卒業できない子もいます。これらの癖は精神安定剤のような役割をしていることがありますので、叱りながら慌ててやめさせることはしない方がよいかもしれません。お子さまの気持ちも受け止めつつ自然に止められるようになると良いですね。

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