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おひさま 第36号~絵本の読み聞かせ、本を読むことの重要性 / 車内事故~

かさい先生のお話【絵本の読み聞かせ、本を読むことの重要性】

中日ドラゴンズファンとしては、ここ最近低迷が続き少し残念な感じです。岐阜県出身の根尾選手が入団しました。根尾選手のことでよく話題になるのが、読書家であるということが報道されています。
学習障がい(読み書き障がい・ディスレクシア)に関して診療をしていますが、読み書き障がい・ディスレクシアに関して勉強をしていると、つくづく本を読むことの大切さを感じます。
読み書き障がい・ディスレクシアの支援は大きく2つになります。
①韻認識の訓練②語彙の獲得になります。②の部分は本や文字を読むことによって磨かれていきます。日常会話での語彙は限られており、学習で必要な語彙力は読み言語によって増えていきます。語彙が増えるとなぜよいか、それは読むスピードが上がっていき、文章内容の理解が早くなってくるからです。実際、人は文章を読む際、文字を1字1字読んでいる訳ではありません、前の文脈や前の単語から次の言葉をある程度推測しながら読んでいます。
例えば「朝日が」と言う単語の次に「き」という文字が来た場合、脳の中で使用の可能性が高い単語を自動的に予測しています。「朝日」の次に、「きれい」や「きらきらした」などの単語を自動的に推測します。決して「きたない」、「きもち悪い」などの単語は推測しません、はじめの数文字を見て、「朝日」の次の単語を推定し読んでしまいます。
ほかに、私たちが文字を1字1字読んでいないことを表す経験があります。文章の誤字脱字探しです。文章の誤字、脱字探しで見つけられない経験が良くあると思います。何回も注意深く誤字脱字を読んで見つけたつもりでも、後から何度も見つかることがよくあります。文章を単語の集まりととらえ一字一字読んでいるのではないために、ちょっとした誤字脱字がなかなか見つけられないのです。

最近、子どもの発達に関する講演会に行った時も子どもの頃から絵本の読み聞かせや、本を読む大切さを聴きましたし、最近読んだ脳科学者茂木健一郎先生の著書「本当に頭のいい子を育てる世界標準の勉強法」の中にも「家に本が何冊あったかで学力が決まり」、「子どもたちが、親や他の人たちが本に囲まれている様子を目にすること」親の背中を見せることと言っています。本の読み聞かせや、本屋によく連れて行く、家庭に本がある、親も本を読んでいる、そんな環境が大切なのだと思います。本をたくさん読めるようになれば、語彙がたくさん増え、教科書の読解も早くなるでしょう。そうすれば理解をするスピードも上がり効率よく学習ができると思います。また、様々な本を読むことによって、これからの社会によって必要である、答えの決まっていない問題に対しての思考能力も磨かれるようです。読書家の根尾選手が思考能力も働かせ主力選手になって、強いドラゴンズになってくれることを期待している日々です。

スタッフによるコラム【車内事故】

毎年夏になると、駐車中の車内に子どもを放置し、子どもが熱中症にかかったり最悪の場合は亡くなってしまったりという悲しいニュースを聞きます。
真夏の炎天下で車内温度がどのように変化するのかを確認するために一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が行ったテストでは、8月の晴天かつ外気温35℃という状況で、窓を閉め切った状態の車(ボディの色は黒)を昼の12時から駐車した場合、エンジン停止30分後に車内温度が約45℃を記録し、15時頃には55℃を超えました。また、車の窓を3㎝程度開けた状態でも、30分後の車内温度は約40℃、15時の時点では約45℃になったそうです。「少しの時間だけなら」「寝ているからこのまま寝かせておこう」
という安易な考えは大変危険です。

さらに赤ちゃんや小さな子どもの場合は、体温調節機能が未熟で気温の変化の影響を受けやすく、想定よりも短時間で危険な状況になると考えられます。
また幼い子どもほど、チャイルドシートを装着するため、背中部分がシートに密着しており熱がこもりやすいことも危険度を高めます。かといって、エンジンをかけたまま子どもを放置することは大変危険です。
子どもによる誤操作や誤発進、勝手に車外に出てしまったり、危害をくわえられたり、どれも命にかかわる事故に繋がりかねません。
走行中の車内であっても、エアコンをつけて涼しい環境にしたり、屋外では、日陰のある場所を選んだり、帽子を被ることや、通気性のある服を選び、こまめに水分補給を行いましょう。また、外出自体の予定を考えることも、熱中症予防には大切です。急に気温の上がる予報がされている日や猛暑日は、外出を控えたり、外出の時間帯を工夫するなどして、身体に負荷をかけすぎないようにすることも大切です。たとえ短時間であっても、暑い時期でなくても、事故を起こさないように、日ごろから意識してみてください。

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