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おひさま 第49号~ 便秘のお子さん増えています / 夏のマスクについて(マスク続編) ~

かさい先生のお話【便秘のお子さん増えています】

コロナウイルスの影響でマスコミで報道されているように、クリニックでも外来受診の患者さんが減少している一方、便秘で受診されるお子さんは明らかに増えています。自粛や夏の暑さで体を動かす機会が少なくなって、便秘をさらに助長させているのでしょうか???
ここ数年、目に見えて便秘のお子さんが増えて、難治になってきている印象を強く感じています。お母さん方の便秘に対する認識もかなり薄く、「この子はうんちが硬くて、4-5日でない子なんです」と言われます。便秘と言うより、うんちが出にくい体質と思っているお母さんが多い印象です。うんちをすることは生きていくうえで必要不可欠なものです。それがうまくいかないということなので注意しなければいけないと思います。最近なぜこんなに子どもの便秘が多く、治りにくくなったのかなといろいろ考えてみました。生活習慣や環境、体の問題も大きいのではないかなと思っています。はじめは食生活の問題かなとも思っていましたが、食生活は何十年も前から欧米化しているし、それだけでは説明がつきません。一つは睡眠が便秘には大きく関与しています、自律神経の働きによって夜間寝ている時に腸の動きが促進され、朝の快便に繋がります。最近では夜遅い家庭が多いのではないかと思います。そして家庭のトイレが洋式に変わったことも影響してそうです。和式トイレのほうが生理的に排便しやすいポジショニングが自然にとれ、足でしっかり踏ん張ることも可能です。ちなみにお子さんは洋式トイレで普段イスに座っているような体勢で、足はぶらぶらしている状態ではないでしょうか?洋式トイレではちゃんと足がつくような台を設けて足をつけふんばって、前かがみの姿勢をとることによって排便しやすい体勢がとれます。さらに腹筋など体幹の筋力が弱く腹圧が上手にかけられない、力めない可能性もあるのではと考えます。
リハビリの先生に便秘の効果のある運動を聞いたことがあります。玉入れの時のように足を開いてしゃがんで玉をとる、そして立ち上がるような運動を繰り返すと下腹部の筋肉が鍛えられるようです。幼少期から便秘の状態が長く持続する子どもたちは若いうちから肛門や、腸の病気になりやすくなってしまうのではと危惧されます。便秘の治療もお薬だけでなく、生活全体をいっしょに見直して腸活をしていかないと上手くいかないと考える日々です。

スタッフコラム【夏のマスクについて(マスク続編)】

残暑がつづきますね。
コロナ禍で初めての夏、いかがお過ごしでしょうか。
個々に何らかのコロナ対策(手洗い・うがい・マスク)をされていることと思いますが、春や冬と違い、夏のマスクは過酷です。今夏一部の地域では気温が40度以上にもなったところがあり、年々地球温暖化で気温が上がってきている、そんな印象をうけます。日本は暑さに加え湿度も高く、マスクをすることにより熱が逃げず熱中症になる危険性が高くなります。お子さま、高齢者の方は注意が必要です。

マスクで皮膚炎に

マスクをつけ続けることで、皮膚炎を起こすことがあります。鼻や口の周りが赤くなる「脂漏性皮膚炎」。これはもともと私たちの肌にいる常在菌でマラセチアが原因と言われています。高温多湿という条件で皮脂が増え、その皮脂を栄養としているマラセチアも増えることにより症状が出てしまいますので朝、晩の洗顔が推奨されています。その他マスクで擦れて皮膚が赤くなり、ヒリヒリブツブツといった「接触性皮膚炎」になってしまうこともあります。

健康な肌を保つために

接触性皮膚炎にならないためには、通気性が良く、肌に優しい布製を選んだり、マスクをつける前にワセリンや保湿剤を塗って保護したり、汗をかくことも肌に負担があるので定期的にマスクを外し、乾かすこと。どんな皮膚炎も症状が出てしまってからでは、自然に治すことが難しいので、肌に刺激が出たら放置せずに、軽いうちに受診することをおすすめします。
新型コロナウイルスを他の人に感染させないという意味ではマスクは必要ですが、周りに人がいない時や暑い時はマスクを外してよいでしょう。

マスクが出来ない人たち

マスクをしていない人を見ると、少し心配になってしまうこともあるかと思いますが、なかには感覚が過敏のためマスクが出来ない人もいます。症状や度合いは人によって異なりますが、自閉症スペクトラム障害(ASD)など発達障害のある人に多く見られる特性です。中学2年の男子が触覚過敏の当事者として困ったことがきっかけで、マスクが着けられない人向けの意思表示カードを作成した事が話題になりました。マスクを着けない人を見たときに『何か理由があるのかも』と想像してみることも大切です。

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