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おひさま 第100号~ 節目をむかえて思うこと/子どものお手伝い ~



おくむら先生のお話【節目をむかえて思うこと】

ついにおひさまが100号の節目をむかえました。
クリニックを開院して20年、移転して10年、時が経つのは早いもので、開院当初に来てくれていたお子様が、親になって、子どもをつれてきてくれるようになり、自分も年をとったものだと、つくづく感じます。クリニックの建物は外壁の汚れがひどかったため、1ヶ月ほどかけて、きれにしてもらい、リフレッシュしました。人もこんな感じで若返ることができればと思いますが、無理な話で、あちこち痛いやら、なんやかんやとあり、体力の低下、老化を実感させられます。
この20年を振り返ると、色々なことがあったのですが、その中でも忘れられないのが、新型インフルエンザ、新型コロナの流行です。新型インフルエンザの時は、多くのお子様が感染し、少なからず、重症化し、入院が必要となったお子様がみえました。あっというまに広がり、症状が悪化するインフルエンザの怖さを実感しました。新型コロナは比較的こどもは軽症だったものの、日常生活で制限をされることが多くあり、お子様の発達や、体力、コミュニケーション能力に影響をあたえ、今でも取り戻せていないように感じます。そして、このことに気づいていない人があまりにも多いのではないかと感じています。

これからの日本を支えてくれる子どもたち。のびのび、すくすく、夢をいっぱい持って、成長していって欲しいものです。思い起こせば、そう思って、このクリニックを始めたんですよね。そして、お父さん、お母さんに楽しく子育てをしてもらいたいと思って。実は、それが病気の治療よりも比べものにならないくらい難しくて、いまだに実現できておらず、どうしたら1歩でも2歩でも前進できるのか、そのために何をすればいいのか、試行錯誤の毎日です。
大人の都合や価値観を押しつけることなく、大人が楽しく子育てができ、こどもがこどもらしくいられるよう、少しでも力になれればという思いで、これからも自分なりのペースでやっていければと思っております。

スタッフコラム【子どものお手伝い】

子どもにお手伝いをさせたいけれど、どのようなことをさせればいいか分からない。子どもにお手伝いをしてもらった方がいいのは分かるけど、正直面倒くさい…。という保護者の方が多いと思います。しかし、子どもがお手伝いから得られることはたくさんあります。保護者の方には負担がかかりますが、それ以上に子どもにはメリットが多くあるので、少しの時間でもお手伝いをしてもらう機会を作ってみてはどうでしょうか。

お手伝いすることによって得られる効果

自信がつく
  お手伝いがうまくできたという達成感によって、自信がつき、親から褒められることで認められたと感じ、自己肯定感が育ちます。

責任感
 お手伝いをすることにより責任感が生まれます。親に頼られることで、子どもは家族の一員であることを自覚するのです。

コミュニケーション
 子どもにお手伝いをしてもらうと、自然と家族間でコミュニケーションをとることができます。

手指の発達
 お手伝いで細かな作業をすると手指の発達につながります。

工夫する
 お手伝いは失敗の積み重ね。何度もチャレンジしていくうちに、どうすればうまくいくのか考えるようになります。

子どもにお手伝いをさせる時は、年齢や成長に合わせたものをチャレンジさせるといいでしょう。年齢が低い子は、遊びを交えながら親と一緒に行い、成長するにつれてお手伝いの内容をレベルアップしていくのです。
そして、「失敗しても怒らない」・「強制しない」・「じっくり待つ」 ということに注意して、子どもにお手伝いを楽しく習慣化させましょう。

今年も残りわずかとなりました。家族とのスキンシップも兼ねて、年の瀬の大掃除を子どもと一緒にしてみてはいかがでしょうか。