おひさま 第106号~スギ花粉の舌下免疫療法/~『子どもロコモ』ってご存知ですか?
おくむら先生のお話【スギ花粉の舌下免疫療法】
やっとスギ花粉の飛散がおちついてきました。毎年、毎年、スギ花粉の飛散量は例年以上というニュースをきくと、どこまで増えるんだろうと思ってしまいます。その影響か、スギ花粉によるアレルギー性鼻炎のお子様は増加傾向にあり、はやいと3歳くらいから症状がでてきます。症状はいまさらですが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。最近の傾向をみると、低年齢でも症状がきつく、鼻汁、鼻閉はもちろんのこと、風のある日に外遊びをすると目がパンパンに腫れるというお子様もみえます。春は外遊びができず、鼻が詰まって、夜も寝れづ・・・これが低年齢から毎年続くかと思うと、かわいそうでなりません。花粉症の治療は、主に抗アレルギー剤の内服、点鼻、点眼ですが、お薬を飲んでいてもすっきりしない方もみえます。さらにこれは対症療法なので、根本的に治るわけではないので、症状が出始めたら、毎年飲む必要があります。
一方舌下免疫療法という治療もあります。アレルギーの原因となるアレルゲン(ここではスギ花粉)を毎日舌の下に投与し、少しずつ体に取り入れ、体を慣らしていく治療方法です。治療期間は3〜5年で、舌下錠といってラムネのように口の中で溶けるタイプのお薬を、初回はアレルギー反応が起きないかどうか、少な目の量をクリニック内で内服していただき、30分様子をみさせていただきます。それで問題なければ翌日から自宅で内服していただき、1週間後再度受診。問題なければ通常量の処方となります。最初舌下がはれて、痛くなる副作用がでるかたがみえますが、続けていくうちに改善していきます。今のところ大きな副作用の方は経験していません。治療を開始すると、1年目から徐々に症状の改善が感じられ、3年目になると症状がほぼなくなり、今まで飲んでいた抗アレルギー薬がいらなくなるくらいまで改善します。ただ、すべての方に同じように効果がでるとは限らないので、どのくらいの効果がでるかは、やってみないとわかりません。また効果は一生つづくわけではなく、7年以上たつと再び症状が出てくる可能性があります。その場合、再度舌下免疫療法を行うと、また改善します。舌下免疫療法を始められた方の多くは1年目から随分症状が軽くなり、始めてよかったとおっしゃられます。この治療法はスギ花粉の飛散がおちついたら開始できます。アレルギー薬を減らしたい、薬を飲んでいても症状がつらい、花粉症の症状や薬の副作用で勉強などに集中できないお子様は、ぜひご相談ください。
一方舌下免疫療法という治療もあります。アレルギーの原因となるアレルゲン(ここではスギ花粉)を毎日舌の下に投与し、少しずつ体に取り入れ、体を慣らしていく治療方法です。治療期間は3〜5年で、舌下錠といってラムネのように口の中で溶けるタイプのお薬を、初回はアレルギー反応が起きないかどうか、少な目の量をクリニック内で内服していただき、30分様子をみさせていただきます。それで問題なければ翌日から自宅で内服していただき、1週間後再度受診。問題なければ通常量の処方となります。最初舌下がはれて、痛くなる副作用がでるかたがみえますが、続けていくうちに改善していきます。今のところ大きな副作用の方は経験していません。治療を開始すると、1年目から徐々に症状の改善が感じられ、3年目になると症状がほぼなくなり、今まで飲んでいた抗アレルギー薬がいらなくなるくらいまで改善します。ただ、すべての方に同じように効果がでるとは限らないので、どのくらいの効果がでるかは、やってみないとわかりません。また効果は一生つづくわけではなく、7年以上たつと再び症状が出てくる可能性があります。その場合、再度舌下免疫療法を行うと、また改善します。舌下免疫療法を始められた方の多くは1年目から随分症状が軽くなり、始めてよかったとおっしゃられます。この治療法はスギ花粉の飛散がおちついたら開始できます。アレルギー薬を減らしたい、薬を飲んでいても症状がつらい、花粉症の症状や薬の副作用で勉強などに集中できないお子様は、ぜひご相談ください。
スタッフコラム【『子どもロコモ』ってご存知ですか?】
加齢とともに骨や関節、筋肉などの『運動器』の働きがおとろえ、転倒や骨折などのリスクが高くなる状態のことを、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)といいます。もともとは加齢による筋力の低下から起こる、大人の問題として注目されていました。ですが、近年子どもにも同じような状況が起きています。現代の子どもたちは、外遊びの減少、低年齢からのメディア、ゲームの普及…様々な要因によって、運動機能が低下しています。
まずは、お子さんの『子どもロコモ』チェックをしてみましょう!
①体のバランス…片脚立ちでふらつかず、5秒以上しっかり立つことができますか?(左右共に)
②下半身の柔軟性…途中で止まらず、踵を上げず、うしろに転ばずにしゃがみ込むことができますか?
③上半身の柔軟性…両腕をまっすぐに挙げて、耳の横~後ろまで伸ばすことができますか?
④肩甲骨と股関節にの柔軟性…体を前屈させて、膝を伸ばしたまま手の指が床につきますか?
⑤上半身の動き…じゃんけんのグーを作りながら肘をひき、パーにしながら腕を前に出すことができますか?この時に、手首と指がしっかり反っていますか?
②下半身の柔軟性…途中で止まらず、踵を上げず、うしろに転ばずにしゃがみ込むことができますか?
③上半身の柔軟性…両腕をまっすぐに挙げて、耳の横~後ろまで伸ばすことができますか?
④肩甲骨と股関節にの柔軟性…体を前屈させて、膝を伸ばしたまま手の指が床につきますか?
⑤上半身の動き…じゃんけんのグーを作りながら肘をひき、パーにしながら腕を前に出すことができますか?この時に、手首と指がしっかり反っていますか?
1つでもあてはまれば『子どもロコモ』の疑いがあります!
子どもロコモ体操 『基本は、肩甲骨・股関節!』
①立った状態で、頭のうしろで両手を組み、まず大きく息を吸いながら肩甲骨を閉じ、息を吐くときに開く。
②両手をまっすぐ上に上げて肩甲骨を押し上げ、つま先立ちして伸びる。そのまま、股関節で体を折り、上半身を前に倒す。
※それぞれを、ゆっくり5回ずつおこないましょう!
②両手をまっすぐ上に上げて肩甲骨を押し上げ、つま先立ちして伸びる。そのまま、股関節で体を折り、上半身を前に倒す。
※それぞれを、ゆっくり5回ずつおこないましょう!
猛暑の予想される、夏本番になる前の過ごしやすい時期に、お子さんと一緒にロコモ対策始めてみませんか?
参考:久光製薬『子どもロコモ読本』
参考:久光製薬『子どもロコモ読本』