おひさま 第107号~百日咳/折り紙で遊んでみよう~
おくむら先生のお話【百日咳】
百日咳は百日咳菌の感染によって起こります。いずれの年齢でもかかりますが、学童、成人がかかった場合、普段の風邪程度か、多少咳がひどいくらいで、それほど重症になることもないので、病院にかかることもなく、自然と治っている方も多いのではないかと思います。(中には咳き込みがひどすぎて、肋骨を骨折する方もみえるようですが・・・。)一方、ワクチンを1度も接種していない赤ちゃんがかかると重症になり、まれに死に至ることもあります。百日咳はワクチンで予防できる病気です。赤ちゃんの頃接種した三種混合、四種混合、五種混合がこれに当たります。ただし、小学校にあがる頃になると抗体が下がってしまうため、学童や成人が感染してしまうのです。今年に入り百日咳が大流行というニュースを耳にしますが、これまでも一定数学童や成人の百日咳の患者さんはいたのではないかと思います。百日咳で何が問題かというと、百日咳に感染した学童や大人からうつされて、ワクチンを一度も接種していない新生児や乳児がかかって重症化することが一番の問題です。
子どもの百日咳の典型的な症状はカタル期(風邪症状から始まり、次第に咳の回数がふえてくる)が2週間ほど、その後痙咳期といって、次第に発作性けいれん性の咳となり、呼吸がとまりそうになります。特に夜間の発作が多くなります。年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では咳がなくても、息を止める無呼吸発作、顔色や唇、爪の色が紫色になる、痙攣、呼吸停止が突然おこることがあります。この時期、肺炎や脳症を合併することもあります。痙咳期が2~3週間続いた後、回復期をむかえます。治療はマクロライド系の抗生物質の内服ですが、最近は耐性菌といって薬の効かない百日咳菌が増えているとのことです。
新生児、乳児がかかった場合、重症化して入院が必要になることがあるため、身近にワクチン接種前の赤ちゃんがいる場合、咳のひどい風邪症状のある方は会わないようにした方がいいでしょう。
現在、5種混合ワクチンの接種が生後2ヶ月からスタートします。スケジュール通りでうつと、4週間以上間隔をあけて3回接種し、半年から1年後以降にもう1回追加接種があります。2回接種すれば予防効果があり、百日咳にかかるリスクが減ります。ではワクチンを接種してない赤ちゃんを守るためにどうすればいいのでしょうか。
日本小児科学会では、自費接種にはなってしまいますが、年長さんの学年に百日咳が含まれる3種混合ワクチンを、さらに11~13才未満の定期接種になっている2種混合の代わりに3種混合ワクチンを接種するよう推奨しています。また妊婦さんも接種を考えてもいいかもしれません。百日咳の流行に伴い、現在3種混合ワクチンが品薄で接種を希望してもすぐには接種できない状況になっています。落ち着いたら将来のことを考え、3種混合接種を考えてみてください。
新生児、乳児がかかった場合、重症化して入院が必要になることがあるため、身近にワクチン接種前の赤ちゃんがいる場合、咳のひどい風邪症状のある方は会わないようにした方がいいでしょう。
現在、5種混合ワクチンの接種が生後2ヶ月からスタートします。スケジュール通りでうつと、4週間以上間隔をあけて3回接種し、半年から1年後以降にもう1回追加接種があります。2回接種すれば予防効果があり、百日咳にかかるリスクが減ります。ではワクチンを接種してない赤ちゃんを守るためにどうすればいいのでしょうか。
日本小児科学会では、自費接種にはなってしまいますが、年長さんの学年に百日咳が含まれる3種混合ワクチンを、さらに11~13才未満の定期接種になっている2種混合の代わりに3種混合ワクチンを接種するよう推奨しています。また妊婦さんも接種を考えてもいいかもしれません。百日咳の流行に伴い、現在3種混合ワクチンが品薄で接種を希望してもすぐには接種できない状況になっています。落ち着いたら将来のことを考え、3種混合接種を考えてみてください。
スタッフコラム【折り紙で遊んでみよう】
身近な素材で手軽に楽しめる折り紙ですが、折り紙遊びは子どもたちにとって物作りをする楽しい経験になるとともに、知育にも役立つ遊びと言われています。
≪指先のトレーニングになる≫
折り紙を折るときには、手先を細かく動かすことが求められるため、指先の発達が促されます。指先が器用に動かせるようになると、ハサミや鉛筆などの道具を上手に使いこなせるようになります。
≪コミュニケーション能力を育む≫
誰かと一緒に折ったり、完成品を交換したりすることで、他者と交流するきっかけが作れます。
折り紙を折るときには、手先を細かく動かすことが求められるため、指先の発達が促されます。指先が器用に動かせるようになると、ハサミや鉛筆などの道具を上手に使いこなせるようになります。
≪コミュニケーション能力を育む≫
誰かと一緒に折ったり、完成品を交換したりすることで、他者と交流するきっかけが作れます。
≪空間認知能力が鍛えられる≫
空間認知能力とは、物体の位置・形・大きさ・速さなどをすばやく正確に認識する能力のことです。空間認知能力がしっかりと備わっていると、日常生活でも道に迷うことなく移動ができたり、事故や怪我から身を守れたりなど、多くの利点に繋がります。
≪想像力が豊かになる≫
何ができるかな?次はどんな形になるかな?など、完成形までのイメージを膨らませながら折り進めていく工程が想像力を育みます。
≪集中力・やり遂げる力が身に付く≫
折り紙は集中して折り続けることで完成させることができます。最後まであきらめずに折り進めることで、達成感も得られます。難しい折り紙を折ることができたらお子さんを褒めてあげてください。
空間認知能力とは、物体の位置・形・大きさ・速さなどをすばやく正確に認識する能力のことです。空間認知能力がしっかりと備わっていると、日常生活でも道に迷うことなく移動ができたり、事故や怪我から身を守れたりなど、多くの利点に繋がります。
≪想像力が豊かになる≫
何ができるかな?次はどんな形になるかな?など、完成形までのイメージを膨らませながら折り進めていく工程が想像力を育みます。
≪集中力・やり遂げる力が身に付く≫
折り紙は集中して折り続けることで完成させることができます。最後まであきらめずに折り進めることで、達成感も得られます。難しい折り紙を折ることができたらお子さんを褒めてあげてください。
まだ折り紙を上手に折ることが出来ない小さなお子さんでも、紙をくしゃくしゃに丸めてみたり、ちぎったりするときの音や触感は、五感を刺激して発達へのヒントに繋がります。
★当院でも、折り紙のコマや指輪などを作ってお渡ししています。ぜひ、折り紙遊びを楽しむきっかけにしてください。
★当院でも、折り紙のコマや指輪などを作ってお渡ししています。ぜひ、折り紙遊びを楽しむきっかけにしてください。