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おひさま 第112号~ まだまだ勉強途上です/ インフルエンザで気を付けたいこと~



かさい先生のお話【まだまだ勉強途上です】

おくむらこどもクリニックで「発達とこころの外来」を担当して10年超となりました。以前勤めていた病院でも神経発達外来を担当していたのでかれこれ15年以上小児科のこの分野を担当しています。ただ、今でも現場でお子さんや親御さんから勉強をさせていただくことや、研修会や講演会、書籍などから勉強をして知識をアップデートしています。
最近、朝通勤中のラジオでアインシュタインの名言に「学べば学ぶほど、自分が何も知らなかった事に気づく、気づけば気づくほどまた学びたくなる。」という言葉があるようです。受診していただく患者さんには申し訳ないのですが、学べば学ぶほどわからないことがでてきますし、外来をしながら自身まだまだだなあ~と思うことが多々あります・・・。
外来で多くのお子さんを診ていると、自身の悪い点なのかもしれませんが、仕事の時間以外も患者さんのことを引きずって考えていることがよくあります。仕事が頭からはなれず、自身では強迫っぽいなあと思っていますが・・・。そのため日頃からよく子どもの発達やこころの関連書籍を読んでいると、時にこのお子さんの親御さんにぜひ読んで欲しいと思ってしまう本に出会うことがあります。今のお子さんの状況や親御さんの困っていることが知識として求めていることにぴったりなのではと感じる瞬間があります。外来で、「この本読んでみては」とお薦すすめした書籍は自身も「おっ、ヒントが・・・」と思った本です。その本を親御さんが読むことで、お子さんのことを少しでも勉強していただき新たな視点でかかわることでよい方向になっていかないかなと思っています。「発達とこころの外来」を10年近くやっていて非常にうまくいったなあと強く印象に残っているお子さんは、熱心にお子さんのことを勉強してくれたあるお父さんでした。そのお父さんからも自身もいろいろと勉強させていただきました。発達とこころの外来を長年していますが、自身もまだまだわからないことがたくさんあります。外来では親御さんに100点の答えを教えてあげられればよいのですが、この分野はそうとばかりはまったくいかないなあと思っています。ご相談しながら正解に近い答えを一緒に考え、探していければと思っています。
ちなみに待合室に置いてある書籍はどれも自身が目を通した本です。参考になることも多いと思います。ぜひ、手に取っていただけたらと思います。

スタッフコラム【インフルエンザで気を付けたいこと】

今年は、インフルエンザの流行が例年に比べて1ヶ月以上早く、クリニックでも10月からインフルエンザの患者様が増えてきました。中にはもうインフルエンザにかかってしまったお子様もいるのではないでしょうか。

インフルエンザの症状

38℃以上の急な発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れます。また普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られます。
 

インフルエンザの検査

発症してすぐはウイルスの量が十分ではなく、検査結果が正しく出ない場合が多いです。検査の結果が正しく出ないと、正確な診断をつけるために翌日もう一度来ていただくことになる可能性もあります。
そのため、受診は発熱してから最短8時間以上、できれば12時間以上経ってから受診するといいでしょう。熱が出ても、呼吸困難・痙攣・意識障害などの症状がなければ、あわてて病院に行く必要はありません。高熱でえらそうなら、解熱剤で様子をみましょう。ただし、解熱剤には注意が必要で、アセトアミノフェン(アンヒバ、アルピニー、カロナール、コカールなど)以外は脳症の発症率があがるという報告があるので、避けてください。


インフルエンザかかった時の注意点

インフルエンザの薬の有無に関係なく、インフルエンザにより、高熱を出すことで異常行動がみられることがあります。つい先日も、インフルエンザにかかった小学一年生の男児が転落する事故がありました。男の子は一人でお留守番をしていたとのことです。異常行動による転落などの事故を防止するため、発熱から少なくとも2日間は一人にせず、目を離さないように注意しましょう。