おひさま 第115号~起立性調節障害(OD)の続き/ホームケア 【熱・嘔吐・下痢時の水分の摂り方】~
かさい先生のお話【起立性調節障害(OD)の続き】

前回の「おひさま」で自身ODのお話をさせていただきました。前回書き切れないことがあったので続きを書かせていただきます。
ODには以下の3つの病態が関係していると考えられています。
① 下肢の末梢の自律神経の障害による血管収縮不良
② 全身血液量不足
③ 全身の交感神経活性の過剰な亢進
まず①は、立位になると下肢の血管が収縮せず血圧を保てないため、脳に十分な血液がいかなくなり、OD特有の「朝起きられない」、「頭痛がする」、「気持ち悪い」などの症状が引き起こされます。対処法は、下肢の筋肉を鍛えるイメージの運動療法で散歩など軽いものから始めるのがよいでしょう。学校を欠席したときも、15-30分程度は調子のよいときに身体を動かすような散歩を心がけましょう。重度のお子さんを入院で治療している施設では、まずベッドに横になってエルゴメーターで下肢の運動治療をしていると言っていました。
②は、いわゆる慢性的な脱水の状態です。ゴロゴロした不活動な生活をしていると、身体に十分な水分保持をできなくなる体質になります。そのため、当然普段から脳や身体にも十分な血液を送れません。私たちも日常生活で脱水ぎみになると、身体がだるくなったり、えらくなったりします。治療は水分を血管内に保持するために、塩分を普段より3g/日程度多く摂取し、水分も1.5-2.0L/日摂取しましょう。入院治療をしている施設の先生の講演では、OD患者さんの入院ベッドの横にいつでも飲めるように2Lのペットボトルを置いていると言っておられました。
③は、自律神経が不安定な状況です。ODのお子さんは、臨床的にも微熱の訴えもよくみられます。これも自律神経の交感神経の活性が過剰な亢進により、高体温が引き起こされるようです。したがって、精神的な過度なストレスや不規則な生活をしていれば自律神経のバランスを崩します。学校生活のストレスや夜遅くまでの塾や習い事、スマホやゲームでの夜更かしなど環境調整することも大切です。
人間として生きていく上で大切なこと(規則正しい生活や、バランスのよい食事、十分な睡眠など)をまず心がけましょう。
ODには以下の3つの病態が関係していると考えられています。
① 下肢の末梢の自律神経の障害による血管収縮不良
② 全身血液量不足
③ 全身の交感神経活性の過剰な亢進
まず①は、立位になると下肢の血管が収縮せず血圧を保てないため、脳に十分な血液がいかなくなり、OD特有の「朝起きられない」、「頭痛がする」、「気持ち悪い」などの症状が引き起こされます。対処法は、下肢の筋肉を鍛えるイメージの運動療法で散歩など軽いものから始めるのがよいでしょう。学校を欠席したときも、15-30分程度は調子のよいときに身体を動かすような散歩を心がけましょう。重度のお子さんを入院で治療している施設では、まずベッドに横になってエルゴメーターで下肢の運動治療をしていると言っていました。
②は、いわゆる慢性的な脱水の状態です。ゴロゴロした不活動な生活をしていると、身体に十分な水分保持をできなくなる体質になります。そのため、当然普段から脳や身体にも十分な血液を送れません。私たちも日常生活で脱水ぎみになると、身体がだるくなったり、えらくなったりします。治療は水分を血管内に保持するために、塩分を普段より3g/日程度多く摂取し、水分も1.5-2.0L/日摂取しましょう。入院治療をしている施設の先生の講演では、OD患者さんの入院ベッドの横にいつでも飲めるように2Lのペットボトルを置いていると言っておられました。
③は、自律神経が不安定な状況です。ODのお子さんは、臨床的にも微熱の訴えもよくみられます。これも自律神経の交感神経の活性が過剰な亢進により、高体温が引き起こされるようです。したがって、精神的な過度なストレスや不規則な生活をしていれば自律神経のバランスを崩します。学校生活のストレスや夜遅くまでの塾や習い事、スマホやゲームでの夜更かしなど環境調整することも大切です。
人間として生きていく上で大切なこと(規則正しい生活や、バランスのよい食事、十分な睡眠など)をまず心がけましょう。
スタッフコラム【ホームケア 【熱・嘔吐・下痢時の水分の摂り方】

先月末頃からインフルエンザB型、胃腸炎の受診が増えています。インフルエンザB型の症状に、発熱とともに嘔吐や下痢などの胃腸炎の症状があります。そのような症状がある時、『おこさんにいつもより水分摂取をしっかりさせてください。』とよくお伝えしています。どうして水分を摂ることが大切なのか、具体的に何を摂るといいのか、ホームケアの参考にしていただけたらと思います。
こどもは水分の蓄えが少ないです
こどもの体の水分量は大人の約60%に対して、70-80%と多めです。また、水分が身体からでていきやすいため、大人以上に普段の元気な時も水分を必要とします。そのため、体調不良時(発熱、嘔吐・下痢など)はとくに体から水分・塩分が普段以上にでている状態のため脱水症になりやすいです。
脱水から自家中毒(ケトン性低血糖)へ
人間の体は、活動するためのエネルギー源として、主にブドウ糖を使います。このブドウ糖は、食事の中の炭水化物(ごはん・パンなど)からつくられ、肝臓に貯められています。日中遊び疲れて夕食を食べず寝てしまった、胃腸炎になり嘔吐や下痢で水分がでてしまった…など、蓄えている以上に体の中の糖分を消費すると、体内で足りない分を補おうと脂肪を分解してエネルギーを生み出そうとします。このときに、代謝産物として”ケトン体”という物質がつくられます。この”ケトン体”が増えすぎると、吐気や腹痛などがおこります。この悪循環で、脱水症からさらに悪化してしまいます。
”自家中毒”と呼ばれていのは、自分の体内で作られたケトン体によって、自分自身を苦しめているような状態になるためです。医療的には、”ケトン性低血糖””アセトン血性嘔吐症”などと呼ばれています。
”自家中毒”と呼ばれていのは、自分の体内で作られたケトン体によって、自分自身を苦しめているような状態になるためです。医療的には、”ケトン性低血糖””アセトン血性嘔吐症”などと呼ばれています。
足りないエネルギーを補う”水分”を摂りましょう
脱水症・自家中毒の症状の時におすすめするのが、経口補水液です。塩分と糖分が体内で吸収されやすい割合で入っている飲み物です。市販でも売られていますが、家庭であるもので《水1L+砂糖40g+塩3g》の割合で作ることもできます。はじめは5分おきにペットボトルのキャップ1杯分、吐かなければ徐々に量を増やして与える間隔も短くしてみましょう。水分がとれたら少しずつ消化のいい食事をあたえましょう。

