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おひさま 第18号~インフルエンザ流行しています/歯磨きの習慣を!~



クリニック診察室の前に、来院された患者様に「おひさま」をご自由にお持ち頂けるよう、ボックスを設置してあります。

かさい先生のお話【インフルエンザ流行しています】

今年はめずらしくA型とB型が同時に流行っています。インフルエンザは高熱が主症状の風邪です。したがって高い熱が自然経過であれば5-7日程度持続します。咳や鼻汁は軽いことが多く、関節痛や筋肉痛を伴うことがあります。診察していても喉の腫れは軽度で診察所見があまりないことがある意味特徴です。
日本の様な検査、治療は実は世界標準ではありません。世界では医療費が高いこともあるのだと思いますが、健康な大人、子どもには積極的に検査、治療はされません。65歳以上の高齢者、妊婦さんや新生児、心臓、肝臓、腎臓などの基礎疾患がある方、がんなどの治療で免疫が低下している方が主な治療対象です。したがって、海外では健康な方は休んで治そうと言うことが主流だと考えます。そのため世界のインフルエンザ薬の7-8割程度は日本で消費されていると言うデーターも出ています。そうは言っても日本に住んでいますので…。検査に関してですが迅速検査は高熱が出てから12時間程度たってからの検査が精度が高くなります。発熱後すぐではウイルス量が少なく陰性に出る可能性があります。鼻をゴシゴシする痛い検査なので1回で済ませたいものです。迅速検査は100%診断できるものではなく、陰性になった患者さんの2割程度は実はインフルエンザであったと言う報告もされています。迅速検査は白黒つけられるような完璧なものではありません。
また検査をしなければ薬を処方しないわけではありません。例えば濃厚な接触がある場合、基本的に検査は必要ありません。家族の1人がインフルエンザと診断されて、数日後高熱が出てきた、クラスでインフルエンザが流行していて高熱が出てきた、そんな場合は検査しなくてもまずインフルエンザです。それだけ感染力が強いウイルスです。

インフルエンザのお薬はウイルスの増殖を抑え高熱である期間を短く短縮するお薬です。有熱期間を2-3日にします。37℃台でインフルエンザと診断された場合(診断する必要もないのではと思いますが・・・)、薬が本当に必要で効果があるのか疑問に感じます。熱が高いのであれば治療効果が期待できますが、軽いものまで薬で治してしまったら、体の免疫応答による抗体も十分に産生されず、将来インフルエンザにかかりやすい体になるような気もします。数年前の新型インフルエンザの時、過去に似たような型が流行していた高齢者の方がかかりにくかったとも言われています。
夜間に急に熱が出て、インフルエンザかもと寒い中救急外来を受診される方もおられますが、ぐったりしている様子でなければ暖かい布団の中でゆっくり休んでいるのも十分な治療です。医療機関受診する際は適切なタイミングに受診しましょう。

スタッフによるコラム【歯磨きの習慣を!】

虫歯予防に毎日の歯みがきはとても大切です。しかし、歯みがきをしたつもりでも、磨けていなかったりしますよね。小さなころから正しい歯みがきの習慣を身につけさせられるように、大切なポイントをしっかりと押さえておきましょう。

最低でも3分を目標に

生えている歯の本数や形などによって、汚れを落とすのに要する時間は異なります。目安として、子どもの場合は1回の歯みがきに最低でも3分はかけるようにしましょう。歯ブラシを細かく震わせるようにして、1本の歯につき5~6秒ほどかけて磨くように意識するとよいでしょう。

じっくりと磨ける姿勢で

お子さんの頭を膝の上にのせると、お口の中が見やすいうえに危険が少なくなります。歯ブラシはペンを持つように握り、反対の手で唇を軽くめくりながら磨きましょう。お子さんが急に動いて、お口の中を歯ブラシで傷つける恐れがあるので、頭を固定できる姿勢がおすすめです。

嫌がられない仕上げ磨きのポイント

きちんと磨こうとするあまり、ついつい力が入ってしまいがちですが、子どもの歯茎は特に敏感で傷つきやすいものです。
ペンを持つように親指と人差し指、中指を使って歯ブラシを軽く握るのが、持ち方のコツです。ブラシの毛先が軽く歯や歯茎にあたる程度で汚れは十分に落ちますから、力を入れてゴシゴシするのは控えましょう。

筋に歯ブラシをあてない

上唇や下唇をめくると、中央に歯茎と唇をつないでいる小帯と呼ばれる筋があります。前歯を磨くときに、この小帯にあたりやすいので気をつけましょう。小帯を軽く指でガードしながら磨くと、痛みを感じさせなくてすみます。

嫌がる子どもの歯は無理に磨かない

タイミングによってはお子さんの機嫌が悪いときもあるでしょう。そんなときに、無理に押さえつけてまで歯みがきをしたり怒ったりしては、歯みがき嫌いになってしまう 可能性が高まります。好きな遊びをして機嫌をよくしてから歯みがきをするなど工夫して、歯みがきを楽しいものだと認識させてあげましょう。