グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



HOME >  院内報『おひさま』 >  おひさま 第2号~麻疹(はしか)について/ベビーマッサージ~

おひさま 第2号~麻疹(はしか)について/ベビーマッサージ~



奥村先生のお話【麻疹(はしか)について】

関西国際空港の職員を発端に麻疹の報告が続々とあがってきています。
麻疹の予防接種をうってないか、1回しか接種歴がないため、麻疹抗体を持っていない20~30代の成人がはじまりで、保育園児など、どんどん広がってきています。
麻疹は感染すると約10日後に高熱、咳嗽、鼻汁などの症状がでて、数日で一旦解熱します。その後再び高熱がでて、全身に発疹が出現し、高熱は4~5日ほど続きます。症状はかなり強く、肺炎や中耳炎などの合併症もおこします。また一旦治癒しても数年後に脳炎を合併して、重い後遺症を残すこともあります。麻疹はインフルエンザとは比べ物にならないくらいつらく、死ぬこともある病気です。
感染力は非常に強く、空気感染、飛沫感染、接触感染など様々な感染経路で感染します。
すれ違っただけでも感染すると思った方がいいでしょう。感染したら、抗体がなければほぼ100%発症します。麻疹に対しては、これといった治療はなく、対症療法が中心で、なおるのを待つしかありません。
アメリカ大陸では麻疹の流行がほぼ根絶されており、先進国では麻疹が発生するのは日本くらいで、恥ずかしい状況でしたが、2015年に麻疹排除を達成したとWHOにやっと認められたところでした。おそらくは海外から持ち込まれた麻疹ウイルスに感染しての発生と思われますが、抗体を持っていない人がいる以上、このような事態はいつおこってもおかしくなかったのかもしれません。麻疹に対しては、ワクチンをうって予防するしか手立てがありません。抗体を持っていない大人もワクチンを接種して、防ぐしかないのですが、今回の流行に際し、厚労省もまずは小児を優先してワクチンをうつよう言っています。

  • 1才の誕生日をむかえたら、すぐにMRワクチンをうちましょう。
  • 年長さんもMRの2期を忘れずうちましょう。
  • 生後6か月を過ぎていれば、希望があれば、自費でMRワクチンをうつことができます。
お子様の接種歴を再度確認してください。

スタッフによるコラム【ベビーマッサージ】

近年、親子のスキンシップの一つとして、「ベビーマッサージ」が注目されています。
ベビーマッサージは、お母さんから赤ちゃんに愛情を伝えるスキンシップのひとつです。
赤ちゃんにとって、お母さんの手は「魔法の手」。
お母さんに触れられるだけで、心が安心して、愛されている幸福感に満たされます。
このようなタッチケアをすることで、心地よい刺激が赤ちゃんの心や体、脳の発達に良い影響を与えると考えられています。またお母さん自身も、赤ちゃんに寄り添って反応や気持ちを感じ取ることで、赤ちゃんに対する愛情が深まるというメリットもあります。

赤ちゃんへのベビーマッサージの効果

  • 筋肉を刺激して運動機能が発達する
  • 五感を刺激して脳の機能が発達する
  • 肌を刺激して免疫力を高める
  • 肌を保湿して肌のバリア機能を高め、肌トラブルを防止・改善する
  • 血流やリンパの流れを改善して新陳代謝を高める
  • 体を温めて内臓機能を高める
  • リラックスさせて成長ホルモンの分泌を促す
  • 親子の愛情を深めて、心の発達を促す など

ママへのベビーマッサージの効果

  • 赤ちゃんが喜ぶ姿を見ることで愛情が深まる
  • 赤ちゃんを観察する力がつき、育児への自信が持てる
  • 血行が良くなり、母乳の出が良くなる
  • ホルモンの分泌を助け、産後の回復が早くなる
  • ストレスを和らげ、育児に前向きになれる など

また、満腹時や空腹時にマッサージでうつぶせになったり、お腹のあたりを撫でられたりすると、気分が悪くなることがあります。マッサージは、授乳後や食事をして1~2時間を過ぎてから行うようにしましょう。
マッサージを受けると体中の血行が良くなって新陳代謝が活発になり、のどが渇きます。赤ちゃんの体は小さい分マッサージ効果の影響を受けやすいので、ベビーマッサージの後はたっぷりと水分補給をしてあげましょう。