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おひさま 第22号~発達性協調運動障害って?/こどもの睡眠と成長~



かさい先生のお話【発達性協調運動障害って?】

発達とこころの外来を担当していますが、発達の問題を抱えているお子さんに高い割合で発達性協調運動障害の問題を抱えているお子さんがおられます。「異常とまでは言い切れないが、正常では絶対ないような体の使い方の不器用さを抱えるお子さん」、つまり身のこなしがぎこちないお子さんです。最近では、一般的な発達のお子さんでもしばしば見られる印象を受けますし、学校の先生からもそのようなお子さんが明らかに教室で増えてきたと言われます。よくあるのが、何となく不自然な歩き方をしている。じっと立ったり、じっと椅子に座っている時、すぐ姿勢が崩れて姿勢の維持ができない。走ったり、ボールを投げたりする際手足の動作が明らかにどんくさい。書字が汚い、止め・はねが上手くできない。外遊びや運動の際よく転んでけがをしやすいなどです。

5歳児健診では、体の使い方もチェックしますが、目をつぶってじっと立つ課題や片足立ちの課題でフラフラしてうまくできない、ケンケンする課題では手足の動きが明らかにぎこちないお子さんに最近よく遭遇します。明らかに体幹部分の発達が遅れています。人間の体はもともと体幹の大きな筋肉から発達していきます。その後手足、指先、眼球運動などの小さな筋肉が発達し、細かい運動や左右を上手に使う協調運動がスムーズにできるようになります。よって体幹がしっかり発達していないと細かい運動に支障をきたしてしまいます。そのようなお子さんには、小学校にあがるまでは、できるだけ体をつかった遊びを今以上におこなってくださいと指導します。体を上手く使いこなす能力は5歳までに約80%出来上がり、12歳までにほぼ100%と大人と同じレベルになります。小学生くらいまでが最も著しい発達を遂げます。人間は、身長が大人になってからは伸びないように、体を上手に動かす能力も子どもの頃に身につかないと大人になってからではかなり難しくなります。
小学校に上がってから、体の使い方の苦手さは運動が単に苦手という程度の影響では済まないことが多く、学習面にも大きく影響してきます。例えば授業の45分間姿勢が維持できなければ授業に集中できません。手先の細かい運動や目を動かす運動が苦手なため、黒板の文字を写すのに精いっぱいで、内容の理解までスムーズにする余裕がありません。小学生までは、体づくりをしっかりすることによって、学習がより効率よくできると考えます。

スタッフによるコラム【こどもの睡眠と成長】

新学期も始まり、幼稚園や学校など新しい環境の生活リズムにもなれてきましたか?
夜は十分な睡眠をとれているでしょうか。こどもの睡眠には、身長と深い関わりがあります。

なぜ身長が伸びるの?

身長が伸びていくのは、骨が伸びているからです。骨には骨の両端に“軟骨”という部分があります。その“軟骨”に成長ホルモンなどが働きかけることで軟骨細胞が増え硬い骨になり、身長が伸びていきます。子どもの手をレントゲンで撮影すると、関節に線のような隙間がみえます。これを骨端線といいます。大人になり骨端線がなくなると、もう身長は伸びません。

寝る子は育つ?

身長が伸びるのに必要な成長ホルモンは、深い眠りのときに分泌量が増えます。
骨が伸びるためには、骨端線付近にある骨芽細胞の働きが必要です。この骨芽細胞の働きを促す成長ホルモンは眠っている間に最も多く分泌されます。睡眠は身体を休めるだけでなく、成長期の体にとって大きな役割を持っています。古くから言われる「寝る子は育つ」は本当なんですね。

なぜ身長が伸びるの?

身長が伸びていくのは、骨が伸びているからです。骨には骨の両端に“軟骨”という部分があります。その“軟骨”に成長ホルモンなどが働きかけることで軟骨細胞が増え硬い骨になり、身長が伸びていきます。子どもの手をレントゲンで撮影すると、関節に線のような隙間がみえます。これを骨端線といいます。大人になり骨端線がなくなると、もう身長は伸びません。

ぐっすり眠るためには…

  1. 寝る前に脳に刺激を与えない
    寝る直前にテレビやスマホなどの画面を見ないようにしましょう
  2. 寝る前に血糖値を上げない
    夕食やおやつは寝る2時間前までにしましょう
  3. 寝る1時間くらい前に入浴する
    上がった体温が下がって行く時に副交換神経が働くためです
    寝る直前に体を温めると体が興奮してしまい寝にくくなってしまいます
    シャワーだけで済ませず湯船にゆっくり浸かる
成長期のお子さんはしっかりとした睡眠が大切です!
長期連休などで生活リズムも不規則になりがちですが、家族で見直してみませんか?