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おひさま 第27号~ネット・ゲームに関して・・/チャイルドシート着用していますか?~



かさい先生のお話【ネット・ゲームに関して・・】

最近新聞でネット依存の中高生が93万人という記事が載っていました。ここ5年間で倍増していて、中高生の7人に1人にあたる計算になります。また世界保健機構(WHO)でも「ゲーム障害」が疾病と定義されるようにもなりました。スマホやゲームは皆さんも日常生活でやめにくいものと感じているのではないでしょうか?自動車や自転車の運転中はしてはいけないはずなのにながら運転している人や、ながらスマホはあれほど危ないと言われているのに歩いている人を見かけたりします。大人ですら自制がきかない様子ですから、子どもはなおさら自制はきかないでしょう。
発達とこころの外来をしていると、スマホやゲームに関してよく相談を受けます。朝起きられず、学校に遅刻欠席する。昼夜逆転の生活を送る。家族が本人をコントロールしようとしてもキレやすくなっていて反発する。実際依存傾向が強くなってくると本人の努力で止めることが難しくなっていきます。また発達障がいの特徴を持ったお子さんはスマホやゲームに非常に親和性が高く、依存しやすい印象を受けます。
治療できる医療機関は日本ではまだまだ少なく、様々な取り組みが模索されている段階です。ネット先進国の韓国では2週間程度ネットを遮断したレスキューキャンプがおこなわれています。家庭では与える時から親子でしっかりとルールを作り、フィルタリングの利用やネット以外に興味の対象を探すこと、ネットやゲームをしている時間を記録して可視化するなどの対応があります。現在のところ依存してしまうと対応がなかなか難しい疾患と考えてよいでしょう。

下の項目をチェックしてみましょう

  • ネットに夢中になっていると感じる
  • 予定よりも長時間使用する
  • 使用時間がだんだん長くなる
  • 制限しようとしてうまくいかなかったことがある
  • トラブルや嫌な気持ちから逃げるために使用する
  • 使用しないと落ち着かない、イライラする
  • 熱中を隠すため、家族らに嘘をついたことがある
  • 使用時間がだんだん長くなる
  • ネットのせいで人間関係などを台無しにした、しそうになった
(5項目以上該当すると病的な使用。3-4項目当てはまる予備軍)
日本で初めてネット依存外来が開設された、神奈川県の久里浜医療センターの樋口先生の本が待合室に置いてあります。
興味があれば読まれることをお勧めします。

スタッフによるコラム
【チャイルドシート着用していますか?】

「ちょっとそこまで…」「乗せると泣くから…」などと、チャイルドシートをおろそかにしていませんか? 
国土交通省の調べによると、交通事故が起こったときにチャイルドシートを使用してない場合は子どもの死亡率が2倍にもなるそうです。
子どもは何かが起こったとき、大人のように自分で自分の身を守ることができません。
車に乗っている子どもを事故の被害から守るため、平成12年4月から6歳未満の子どもへのチャイルドシートの着用が義務付けられました。着用していない場合、反則金はありませんが、使用義務違反となり点数1点となるそうです。必ずチャイルドシートに乗せて命を守ってあげてくださいね。

チャイルドシートの種類は3種類

乳児用
乳児は首や腰が据わっていなかったりするので寝かせるタイプのチャイルドシートになります。ヘッドカバーが付いていたりして、大切な頭を保護できるようになっているものが多いです。新生児~1歳くらいが目安になります。
幼児用
自分でお座りできるようになってきたら幼児用タイプのチャイルドシートにします。シートは起こした状態になり、前向きで使用します。1歳~4歳くらいが目安になります。

学童用
車についている大人用のシートベルトが使えるように、子供の座り位置を高くするための座布団のようなチャイルドシートです。4歳~10歳が目安になります。
チャイルドシートを適切に使っていないとこんな危険があります!

  • 本人が全身を強打する危険
    事故の衝撃によりすさまじい力で、自動車のハンドルや座席、ドアなどにたたきつけられることになります。仮に時速60kmで走る車が壁などに激突した場合、高さ14mのビルから落ちた場合と同じ程度の衝撃を受けます。
  • 車外に放り出される危険
    事故の衝撃によって窓ガラスが破損したりドアが開いたりしたところから、車外に放り出されることがあります。そして堅い路面やガードレールなどに体を叩き付けられたり、走ってきた後続車両にひかれたりする危険があります。