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おひさま 第60号~ 新型コロナワクチン / 子どもの日焼け ~



奥村先生のお話【新型コロナワクチン】

 一般的にワクチンの役割は2つあります。1つ目は接種した本人が感染しない、もしくは感染しても症状が軽く済むための個人防衛です。2つ目は集団の中で、抗体を持っている人を増やして、流行を小さくする集団防衛です。
 新型コロナワクチンの接種が徐々に進んできて、7月下旬からは12歳以上の一般接種も開始になります。ワクチンを接種するかどうか悩む方もみえるかと思います。何でもそうですが、メリットとデメリットを考え、決定する必要があり、さらにお子様の場合は保護者だけでなく、本人が理解していることが大切であると考えます。
そもそもお子様は感染しても軽症が多いのですが、子ども自身の防衛という点では子ども本人がワクチンを打つ。また、子どもの感染源の多くは周りにいる成人なので、子どもを感染から守るためには周りの大人がワクチンを接種する必要があります。特にお子様自身に重症化する基礎疾患(神経疾患、慢性呼吸器疾患、免疫不全症)がある場合、12歳以上なら本人と周りの大人が、12歳未満なら周りの大人が接種する必要があると思われます。
 一方、健常小児に関しては軽症が多いので、個人防衛というより、同居する家族に高齢者や基礎疾患をもった人がいる場合、この人たちにうつさない様にするための予防としての接種が考えられます。ただし若い人ほど、2回目のワクチン接種後、接種部位の痛みや発熱などの副反応の出現頻度が高いことが分かっています。発熱は1日程度です。また稀ですが、若年男性でワクチン接種後に心筋炎の発症が報告されています。これらのことを踏まえ、親子で接種するか相談するといいでしょう。
また、授乳中のお母さんも接種可能です。ワクチンを接種すると、母乳中の抗体が上がり、母乳を介して赤ちゃんにも抗体が移行することが分かってきています。
私としてはワクチンの接種率が上がり、早く流行がおさまって、子供たちが幼稚園や学校でマスクをはずして、思いっきり笑って遊べる日が早くきてほしいと願っています。

スタッフコラム【子どもの日焼け】

梅雨が明け、本格的に夏本番になってきました。毎年、猛暑が厳しく、紫外線が気になりますよね。お母さん、お父さんが子どもの頃に比べ、昨今、夏の平均気温は上がり、35度を越える猛暑日の割合も年々増えています。
ここで心配になってくるのが、紫外線による日焼けです。
5月頃から紫外線への注意喚起を目にしますよね。日焼けによって、皮膚がんのリスクを高める・皮膚老化(しみ、しわ)を早める・目の病気を起こしやすくなるなど、お子さまが大人になったときの健康状態にも関わってきます。過度に太陽を避ける必要はありませんが、必要以上に太陽の光を浴びる必要もありません。
最近は、お子さまに日焼け止めを使ってあげることも多いかと思います。
色んな日焼け止めが販売されていて、どんなものをお子さまに使ったらいいか迷うこともあるかと思うので、今、使われている日焼け止めがお子さまに合ったものか是非、以下を参考にしてみてください。
・ベビー用または子ども用として販売されている
・低刺激性と書いてある
・無香料、無着色のもの
・普段の生活では、SPF15~20 PA++、山や海では、SPF20~40
  PA++~+++を目安に
・使用後は、きちんと洗い落とす⇒石鹸やボディーソープで落とせることが多いですが、お持ちの商品の裏面記載を確認してみてください
・重ねづけをする⇒説明書にある使用量をしっかり塗るようにしましょう

◆顔に塗る場合

クリーム状に出るタイプ…パール粒1個分
液状に出るタイプ…1円硬貨1枚分
手に取り、おでこ・鼻水・頬・顎に分けておき、
まんべんなく丁寧に伸ばす。
これを2回繰り返し、重ねづけをする。

◆腕、脚など広範囲にする場合

容器から直接、直線をかくようにつけ、手の平でらせんを描くように塗り伸ばす。
またお子さまが汗疹や肌荒れで病院から塗り薬を処方されている場合は、
処方された塗り薬⇒日焼け止め
虫除けスプレーも併用したい場合は、
処方された塗り薬⇒日焼け止め⇒虫除けスプレーの順で使うのがオススメです。