グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



HOME >  院内報『おひさま』 >  おひさま 第63号~ コロナ禍のワクチン接種 / 浮き足 ~

おひさま 第63号~ コロナ禍のワクチン接種 / 浮き足 ~



奥村先生のお話【コロナ禍のワクチン接種】

最近来年度小学校1年生になるお子様の就学児検診にいってきました。毎年内科検診をしながら、ひとりひとり、ワクチンの接種状況をチェックするようにしています。特に年長の学年でうつ麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)2期の接種がまだの方には今年度中に必ず接種するよう、お声をかけます。
今回驚いたのはその接種率の低さです。毎年ある程度接種してないお子様はみえるのですが、今年はほとんどのお子様が接種していませんでした。コロナの流行が影響して、受診控えにつながり、接種率が低いのは明らかです。ここで考えないといけないのは、コロナと麻疹、お子様にとってどちらが感染すると大変かということです。答えは明らかに麻疹です。新型コロナウイルスに感染した場合、お子様の場合、多くは無症状か、数日の発熱+風邪症状程度です。中には重症化するお子様もみえるかもしれませんが、コロナで重症になる子はコロナでなくても、インフルエンザ、麻疹でも重症化するお子様だと思います。一方麻疹は持病のないお子様でも重症化する可能性がある病気です。今でも時折、ワクチン未接種者の集団感染がみられます。こんな中ワクチンを接種していない子が増えると、麻疹にかかる子がふえ、重症化したり、亡くなるお子様がでてくることは明らかです。MRワクチンに限らず乳児のヒブ、肺炎球菌、四種混合も一緒です。なぜ生後2か月や3か月から接種するかというと、乳児か感染するとより重症になり、命をおとす可能性が高いからです。早い時期から接種して、予防をするのです。かかっても軽症の可能性の高いコロナをおそれて、より重症になる可能性のある病気のワクチン接種をおくらせることは、意味のないことと考えます。もう一度お子様の母子手帳をチェックしていただいて、必要なワクチンを必要な時期に接種できているか、確認しましょう。
余談ですが、お子様にとってはあそぶことも心身の発達においてとても重要です。感染に気をつければ屋外で遊ぶことも可能だと思います。お子様にとっての半年、1年、2年は貴重な時間です。がまんさせすぎず、この時期に大切なこと、必要なことがなんなのか考えてみましょう。

スタッフコラム【浮き足】

コロナの緊急事態宣言が解除されましたが、宣言中は子ども達の生活も変わりました。授業はオンラインになり、友達とのびのびと遊べないなか、自宅でゲームやテレビを観て過ごすことも多くなったのではないでしょうか?ソファにどっぷりと腰掛けたり、あるいは寝転んでゲームしたり・・子どもの姿勢は気になりますが、そういった生活に慣れてしまい、学校が再開した今、運動不足でケガをする子も増えています。

姿勢の悪さが子どもの成長に深い関わりがあるということは、色々な調査からわかってきています。そして生活習慣と浮き足は関係も深いようです。 浮き足とは、地面に足を置いたとき指がついていない状態のことを言います。学校の養護教諭が児童の足型を測定したところ、約8割の生徒が「浮き足」だということがわかったそうです。

浮き足の危険性

バランスが安定しないため転びやすく、走るのが遅い。スポーツでは大きなケガにつながる。 姿勢が悪くなることで集中力も低下することが心配される。

浮き足かチェックしてみよう 

□ 足の親指を反対側に反らして、90度以上反ってしまう。
□ 指先の方から紙を差し込むと、紙が入ってしまう。
□ これらが当てはまるようでしたら要注意です。  

浮き足になる原因と対策

サイズの合わない靴を履いている。→お子さまは骨格が柔らかいため足のサイズに合った靴を用意しましょう。                                    運動不足。→今は車社会で歩く機会が少なくなっています。歩くことで足指力もつきます。季節がらウォーキングが効果的です。

指の体操をしよう

足指力を鍛えるためグーチョキパーをしたり、タオルを足の指でかき寄せる運動をしてみましょう。 土踏まずを作る足根骨は小学生までに固まると言われています。子どものうちから足に刺激をあたえ、足を育てていきましょう。