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おひさま 第67号~ コロナワクチンの子どもへの接種に関して(奥村、葛西)~



コロナワクチンの子どもへの接種に関して(奥村、葛西)

院長 奥村

 小児にとって新型コロナウイルス感染症は、ほとんどの場合軽症です。ではなぜ今こんなに子供たちが我慢させられているのか。それはこどもの命を守るためではなく、高齢者を守るため、さらにいえば、国が重症、軽症に関わらず感染数に拘るからです。色んな制限をうけて我慢させられている子供たちの心の発達が心配です。感染しないためではなく、重症化を防ぐためのコロナワクチンが子供に必要かどうか、私の考えを述べたいと思います。
本人が重症化する可能性のある基礎疾患をもっている場合、家族に高齢者やハイリスクの方(がんの治療中、糖尿病などの持病持ちなど)がみえる場合は接種したほうがいいでしょう。また受験などの大きなイベントを控えており、できる限り感染するリスクを減らしたい場合も接種を考えてもいいでしょう。あと今の感染者の扱い(クラスで一人でただけで学級閉鎖、1週間以上の自宅隔離、家族が1週間仕事や学校に行けないなど)が続く場合、大人の不都合を減らすための接種、感染したとき、家族含め、周りの視線が辛く、心の傷になるので、それを回避するための接種もあるかもしれません。あとは社会のためにといったところでしょうか。もともと罹っても軽症のコロナウイルスに対するワクチンを接種するかは、お子様とも相談して、親も子供も納得の上で接種することをおすすめします。

副院長 葛西

3月から小児のコロナウイルスワクチン接種が始まります。接種の判断に迷われる親御さんが多いと思います。現状小児科医のあいだでも様々な意見があると思います。
新型コロナウイルス感染は小児では重症化しにくいと考えられています。クリニックでコロナの診断されたお子さんも1-2日の発熱で済んでいることがほとんどです。ただ基礎疾患を持ったお子さんは重症化のリスクが高まると考えているのでワクチン接種の必要性が高いと考えます。また、家庭で親御さんが生活習慣病や基礎疾患を持っている。ご高齢者と同居しているお子さんも接種を考慮した方がよいかもしれません。あとしいて言えば受験などの大きなイベントがあるお子さんでしょうか。小児科でよく使用されている既存のワクチンに比べると、コロナウイルスワクチンは成人の接種状況からは発熱、倦怠感などの副作用も出やすい印象を持っています。あくまでも一小児科医としての現時点での意見です。それぞれのお子さんの状況に合わせてメリット、デメリットを考えご検討をいただければと思っています。

スタッフコラム

コロナ禍から早2年、お子様・親御さんそれぞれ生活様式がガラッと変わりましたよね。お子様においてはオンライン授業と通学の併用で学習体制が変わったり、小さいお子様がいらっしゃる親御さんも遊びや習い事への意識が変わった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近は、お子様のコロナ感染も一気に増え、幼稚園、保育園、学校の学級閉鎖が相次いで不安に感じてますよね。そんな中でも卒園や卒業、進級の時期になってきました。
出先やおうちの中でも感染対策をしつつ、新年度への準備や心構えをしていきましょう。

学習の復習(できるだけ毎日少しずつでも勉強の時間を作ってあげましょう)
生活リズムを整える(間食時間の増加や夜更かしは避けましょう)
適度に運動する(定期的に外で身体を動かして身体のリズムを作りましょう)
小さな目標を決めてみましょう(目標に取り組む過程や達成感を体感してお子様の自己肯定感を高めてあげましょう)
また年度末は予防接種の期限が迫る時期です。予防接種の打ち忘れや節目健診の未受診がないかお子様の母子手帳を確認してみてください。
今、1歳半~1歳11ヶ月くらいのお子様は医療機関で『1歳半健診』が受けられます。(岐阜市に住民票のあるお子様)※期限は2歳のお誕生日の前々日までです。
今、年中のお子様は医療機関で『5歳児健診』が無料で受けられます。(岐阜市に住民票のあるお子様)※期限は年度末(3/31)です。
今、年長のお子様は『MR(麻しん・風しん) 第2期』ワクチンが定期で受けられます。※期限は年度末(3/31)です。
今、小学校6年生のお子様は『二種混合 第2期』ワクチンが定期で受けられます。
 ※期限はお子様が13歳になる前々日までです。
コロナワクチンについて  ※市町村から問診票が届いたお子様は接種可能です。
12歳以上のお子様は集団接種会場で接種が可能です。詳しくは住民票のある市町村のHPをご確認ください。問診票がご自宅に郵送されてきます。
5~11歳のお子様は小児用コロナワクチンが接種可能です。当院も接種対応医療機関です。詳しくは当院HPをご覧ください。
今年度もあと1か月切りました!新学期に向けて学習のおさらいや振り返りの時間を家族でもってみましょう。