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おひさま 第68号~ 集団生活(園・学校)のご様子の大切さ / 花粉症について ~



葛西先生のお話【集団生活(園・学校)のご様子の大切さ】

発達とこころの外来では、学校や園などお子さんの集団でのご様子を園や学校の先生にA4用紙1枚程度に簡単に書いていただけるようにお願いをしています(中には何枚もたくさん書いていただけることもありますが、自身の能力的に外来診察の時間内にしっかり確認できる1枚程度がありがたいです)。なぜかと言うと子どもの生活の大部分は家庭であり、園や学校だからです。家庭での様子は親御さんから、家庭の様子、発達歴、家族歴、家庭環境などを詳しく聴いていきます。受診されるお子さんはいつでもどこでも問題が起こるお子さんだけでなく、家庭では問題があるが、集団生活では特に問題なく生活しているお子さん、逆に家庭では問題がないが、集団生活でいろいろと問題がでてくるお子さんなど様々です。
現状ほとんどの園や学校の先生からお忙しい中、集団でのお子さんの様子を書いていただいています。以前、集団での様子の書類を親御さんがとある園にお願いしたところ、「保育士の仕事を増やしてほしくない、やめてほしい」と抗議にみえびっくりしたことがありました。現状、発達とこころの外来は予約してから5-6か月程度受診までに時間があり、今日お願いして明日書いて欲しいとか、何枚もたくさん細かく書いてほしいととお願いしている訳ではありません。書けないのは普段子どもの様子をしっかり見ているのかな?余計なことを言ってあえて保護者とトラブルを起こしたくないのでは?と思ったりしました。集団でのご様子の確認はお子さんの大変貴重な診断・判断材料です。お母さんが家庭で感じなかったり、見えていなかった面も見えてきます。自身が診察室で見るお子さんの姿もほんのひと時の姿です。家庭、園・学校の集団生活、診察室、発達検査それぞれの場面で見たもの聴いたもの、様々な情報を照らし合わせることで、そのお子さんの様子や状態・状況が3次元的・立体的に浮かび上がって見えてくると考えています。

発達とこころの外来を受診されるお子さんは、単に医療機関を受診して、薬やカウンセリング・リハビリのみでよくなるものではありません。
お子さんに家族が問題意識をもって関わり方を変える、集団生活の関わりも考えなおす、さらに医療も関わってあげる。様々な関わり合いがあってお子さんは改善していくと感じます。

スタッフコラム【花粉症について】

暖かい日が増えてきましたが、花粉症の方にとっては春の花粉の時期はつらいですよね。

2022年春のスギ・ヒノキ花粉飛散予測は…

*スギ花粉は2月上旬から飛散開始します。飛散のピークは、例年並みとなるところが多く、名古屋は2月下旬から3月下旬でしょう。
*スギ花粉のピークが終わると、ヒノキ花粉が飛び始めます。ヒノキ花粉のピークも例年並みで、名古屋では3月下旬〜4月中旬が飛散のピークとなるでしょう。

花粉症と風邪の症状の違い

花粉症と風邪の症状は、鼻水やくしゃみ、鼻詰まりなど似ているものがあります。
コロナ禍の中「この症状は花粉症?風邪?」と不安になりますよね。
同じ鼻水でも、花粉症の鼻水は透明でサラサラとしていることが多く、感染症の鼻水は黄色っぽく粘り気が出てくる場合が多いです。また、花粉症の場合は連続したくしゃみが出たり、目のかゆみや腫れを伴う症状が現れることがあります。
しかし、自己判断は危険です。気になる症状があれば、医療機関や相談窓口で相談をしてください。

花粉症の治療

*アレルギー症状に対して、内服薬・点鼻薬・点眼薬を処方します。

*またスギ花粉症の場合には「舌下免疫療法」といって、アレルゲンを少量づつ服用することで体をアレルゲンに慣らす治療方法もあります。
・治療は長期間(3~5年程度)かかります。
・5歳から服用できますが、錠剤を舌の下に置いて飲み込まずにそのまま
1分間保持する必要があります。5歳以上で正しくお薬を服用できる年齢
になってからをおすすめします。
・スギ花粉が飛んでいる時期は、アレルゲンに対する体の反応が過敏になっているため、新たに治療を開始することができません。そのため、スギ花粉が飛んでいない時期に治療を始めます。


スギ花粉にお悩みの方は一度ご相談ください。