グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



HOME >  院内報『おひさま』 >  おひさま 第75号~ 発達障害と平衡感覚 / 旬の食材を食べよう ~

おひさま 第75号~ 発達障害と平衡感覚 / 旬の食材を食べよう ~



葛西先生のお話【発達障害と平衡感覚】

 5歳児健診をしていると、一般的な発達(定型発達)のお子さんは、ほとんど診察室のイスに姿勢良く座って診察をさせてくれます。一方、発達障がいの特性が疑われるお子さんは、診察室のイスでクルクル回って、座位の姿勢が崩れ、落ち着きのない様子が目立ちます。この行動は発達障がいのお子さんでは10才ぐらいになっても続いているお子さんが多いと感じます。
 発達特性を持っているお子さんは感覚の受け取り方、感じ方の交通整理がうまくいっていないことが言われており、診察していても体の使い方が一般的な発達のお子さんと明らかに異なっていると感じます。イスでクルクル回るのは、平衡感覚(前庭感覚)に問題があります。一般的にイスでクルクル回れば目が回ってもいいものですが、目が回らないのです。平衡感覚は眼球運動の回路と密接に結びついています。何が起こるかというと、目を合わすような注視やモノを追うような追視が苦手で、ボール遊びやキャッチボールが苦手、それだけではなく学習面でも行や文字を読み飛ばしたり、まっすぐ字が書けなかったりします。また、映像の手ブレ状態が起こると言われています。どういうことかというと、人間は本を読むときに自分の顔を左右上下にある程度動かしても比較的本を読むことができます。一方、顔は固定して、本を左右上下に動かすと文字はかなり読み辛くなります。人間は無意識のうちに視覚に手ブレ補正効果が入っているからです。散歩していて周りの景色を見ていても何も感じません。今のスマホは手ブレ補正機能がついていますが、旧式のハンディカメラで普段通りに散歩しながら動画をとって再生すると、手ブレが出て見ていると気持ち悪くなります。平衡感覚がうまく調整できないお子さんは、手ブレ補正効果のついていないカメラと同じような状況が起こっているといわれています。旧式のハンディカメラのような映像の世界で生活し、その様な状態で日常生活や学習をおこなわなければなりません。大変です。
 平衡感覚を育てるアプローチとしては、上下の平衡感覚はトランポリン、前後の平衡感覚はブランコ、左右はリハビリで使用するボルスタースイング、回転は昔公園にあった、吐きそうなくらいまで回って遊んだ遊具(グローブジャングルと言うそうです)などの平衡感覚刺激に強弱つけて遊びながらおこなうのが大切です。平衡感覚の刺激に不安が強いお子さんは、お母さんやお父さんが安心感を持たせながら一緒にサポートし、平衡感覚の遊びを十分に体験する
必要があります。

スタッフコラム【旬の食材を食べよう】

食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋など、秋を表現する言葉はたくさん見かけます。「食欲の秋」といえば、秋は旬の野菜や果物・魚・きのこ類を使った料理を食べたり、ぶどう狩りや栗拾いなどのイベントに参加する方も多いのではないでしょうか。
現代では季節に関係なく、年間を通して入手できる食材が多くありますが、旬の食材を味わうということには次のようなメリットもあります。
*収穫量が多くなるため、比較的価格が安い。
*栄養価が高く、おいしさが増す。
*季節ごとに必要な栄養素を補給できる。

秋は朝晩が冷え込み、空気も乾燥しやすいので、風邪にかかりやすくなる季節です。体づくりに必要なたんぱく質、粘膜や皮膚を強化するビタミンAを多く含む食品や、今が旬の食材を使用しておいしく食事を取りましょう。

<風邪予防に役立つ栄養素>

<秋に旬を迎える食材>

◎じゃがいも、さつまいも・・・エネルギー源となる糖質を多く含み、寒い冬に向けての体づくりに役立ちます。また食物繊維も豊富で腸内環境を整えてくれます。
◎きのこ類・・・きのこ類に多く含まれているビタミンB群は、糖質をエネルギーに変える作用があります。カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDも多く含んでいるため、小魚・乳製品・大豆製品・海藻類と一緒に食べると効率よく栄養を取ることができます。
◎さんま・・・たんぱく質に加えて、血行を良くするEPAやDHAが豊富に含まれています。さんまに多く含まれているビタミンB群とクエン酸を一緒に摂取すると、疲労回復や風邪の予防効果がアップします。すだち、大根おろしなどを添えて食べてみてはいかがでしょうか。
◎栗・・・糖質と食物繊維を多く含み、ビタミンもバランスよく含んでいます。また、胃腸の働きを活発にして血行を良くする作用があるため、疲労回復や食欲不振、冷え性に良いといわれています。